『 日常 』と 成年後見

 

成年後見制度(法定後見)の利用をしなければならない状況になってきているご本人さんやご家族の状況は、不自由なことがたくさん出てきます。



 預貯金の入出金を銀行や郵便局で断られてしまった、

 施設の入所について、後見制度の利用が前提になっていくと言われた、

 まだ認知症の初期と診断されたが、自宅には訪問販売らしき商品が山積みになっている

 等々等・・・

 

大きく、ご本人さんとご家族様の 『 日常 』 が不便な方へ変わっていきます。

法的な問題を含んでしまっているような事態が、次から次へにやってきます。



ご相談に来られる段階としましては、この手に負えなくなってきている状況が高まってきて、

どうしようもない一歩寸前である段階が多いように感じます。


一番その方(ご本人さん)を思っておられる方が、一番大変な目にあっておられる・・・

そんな印象をお受けします。




そういう意味合いでも、成年後見制度の理解と、成年後見制度(法定後見)の利用は、

早い段階であるほうがいい。個人的な意見です。

 

そのような状況になってしまってから、制度を理解されて、場合によっては利用される。

それでも良いのですか、ご家族や支援される方自体が、心身の調子を崩していってしまわれるケースも

少なくないので、早め早めの下準備が大切であると感じます。

 

出来る事ならば、そんな事態は避けて通りたい。

誰しもの本音であると思います。

 

 

また、例外的に、一旦はそのような兆しが見えたものの、

制度利用の必要がなくなったケースをお見かけさせて頂いたのも事実です。

 

家族の愛情 と 周りへの感謝 に勝る薬や制度はない。

 

そのような出来事を見させていただいた、個人的な意見です。

 

 

 

 

成年後見制度(法定後見)はまだまだ発展途上の制度です。

イギリス法制度の、ベストインタレストという考えの指針にしましても、

最終形ではないと思います。

 

成年後見制度(法定後見)の利用に該当される、医学上の症状の分類はいくつかあると思いますが、

そのような医学上の症状の改善や完治といったものが生まれてくる世の中になっていくとするなら、

成年後見制度(法定後見)といった制度は、必要なくなってくるからです。

 

夢物語のような話にも聞こえるかもしれませんが、

成年後見人等の業務をさせて頂いた際に、

思わず一番湧き上がってきてしまう思いの部分です。

 

ベストインタレスト(ご本人さんの最善の利益)という考えは、現状をありのままで受け入れる

という意味では、とても優れた指針であると思いますが、

今現在 のベストインタレスト 

100年後のベストインタレスト

500年後のベストインタレスト

は大きく様変わりしているように感じませんでしょうか・・・。

 

成年後見制度の制度の理念や仕組み、言葉の概念ばかりに目が行きだすと、

なんだか八方ふさがりの息の詰まるような考えをしている自分が、

自分自身であるように錯覚してきてしまう時があります。

 

そんな時は、先述のようなことを思って、意識して、意識している意識を意識してみるのも、

気分転換になっていよいかもしれません。

 

成年後見制度を利用される状況になった、皆様の『 日常 』がスムーズにいかれるように、願っています。

ありとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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